葉酸は非常に妊婦にとって大きな味方となるビタミンでありますが、その時期ごとの大きな働きに関してはあまり知られていない傾向があります。妊娠後期の葉酸の役割を知れば、その重要性もわかり、摂取の大切さも習慣づけることが出来ます。今回は妊娠後期の葉酸の重要性に関して紹介します。

妊娠後期は女性にとってつらい時期

妊娠中は色んな辛さがありますが、実際にはどのような体の状態なのでしょうか?
妊娠後期の場合は胎児の大きさがかなり大きく、体重も2~3kgになります。加えて、胎児を守るための羊水や胎盤の重量も考えると、重さは半端なくお腹に5~7kgの重しがある状態になります。

この重さを支えるため、妊婦の中でも腰痛や少し動いただけでも息切れになるケースの人も多く、大きな負担になっています。

更に、子宮が大きくなることで、胃や腸を圧迫して、健康状態を損ねる方も多くいます。特に少量しか食べれないと言った症状や、食べてもすぐに胃から食べ物を出してしまう吐き気の症状は代表的なものです。

妊娠後期はこうした女性の物理的な負担が大きな時期なのです。

妊娠後期になりやすい病気~高血圧~

妊娠の中期後半、妊娠後半は実は高血圧になりやすい時期です。高血圧とは文字通り、血圧が上がることですが、健常人でも、妊娠することで高血圧になる事があります。ではそうして妊娠後期になると高血圧になる人が多いのでしょうか?

人間の体には血液があり、この血液を循環させているのが心臓です。心臓の大きさは妊娠する前と変わりないのに、妊娠することによって、赤ちゃんに運ぶ分の血液量も増やしていく必要があります。

ですが、妊娠している女性の血液の生成量に対して、胎児が必要とする酸素が足りないと察知すると人間の体の第一段階で高血圧になります。少ない血液を早く循環させて、酸素を巡らせるという風にシフトします。
つまり、高血圧になるのは、健常人の生活習慣による物や体質も関係していますが、普段高血圧じゃない人がなる場合は、血球の量が追いついていないのが大きな問題なのです。

妊娠後期の場合は、胎児が大きなためより多くの血液量を必要とします。その為、妊娠高血圧になる人が多くなるのです。対策としては、血球の量を増やすために必要な栄養分を一日分しっかり摂ることで解消できるのです。

後期になりやすい症状~妊娠中毒症候群~

妊娠中毒症候群とは妊娠によって生じた高血圧によって、引き起こされる別の病気です。高血圧によって引き起こされる様々な体の不調を指した言葉で、妊娠中毒症候群は高血圧よりも非常に危険な症状です。

具体的には、むくみ、蛋白尿、臓器障害と言った症状を指し、母体の妊婦だけでは無くて赤ちゃんにも大きな影響を与えます。

高血圧によって、妊婦の腎臓にダメージが蓄積されると、腎臓の本来の不純物と必要な物質を濾過する機能が壊れてしまいます。そのために発生する病気なのです。

妊娠中毒症候群によって起こる胎児への危険を列挙すると以下のようになります。

・発育未熟
・低体重児
・胎児機能不全

といった命に関わる病気なのです。人間の体の中で本来体に残って欲しくない栄養分が体にずっと残るような状況だったり、必要な栄養を取り逃がしてしまう体では、胎児も成長がしにくいと想像できると思います。

その為、妊娠後期の妊娠中毒症候群はなるべく対策を立てる必要があり、引き起こす原因とされている高血圧に対しても注意が必要なのです。

妊娠後期も葉酸は必要

妊娠後期に起こる可能性のある怖い病気の高血圧・妊娠中毒症候群ですが、実は葉酸を摂取することで予防することが可能です。原因になる高血圧の症状を妊娠中毒症候群は改善することが出来ます。

葉酸は多くの血液を創る効果があります。特に血液の中で酸欠に関わるのが赤血球です。葉酸は造血細胞にアプローチして、多くの血球を増やす効果があるのです。葉酸の特徴は、細胞分裂が盛んな箇所に使用されると言った特徴があります。

その為、妊娠後期は必然的に血液を多く作る必要があるので、葉酸を一日目安分摂取しておくことで、胎児の成長に対して、血液が不足するといった自体を避けることが出来るのです。

妊娠中毒症候群も高血圧が無くなることで、腎臓の負担は無いので、発生のリスクを減らすことが出来ます。造血細胞の機能の低下をしないためにも大変効果があるのです。

また、妊娠後期は臓器の働きが悪くなります。胎児の成長に合わせて臓器が圧迫するためです。圧迫した臓器の機能低下の要因に、血流不足も不調の原因になります。葉酸を摂取すると赤血球の量が多い血液を得ることが出来るので吐き気を含む不調の大きな対策になります。

胎児の危険の要因である妊娠中毒症を防ぐ数少ない栄養分なので、鉄分とともに葉酸の摂取を一日目安分しっかり摂ることは、非常に大きなメリットがあるのです。