妊娠女性に大きなメリットがある葉酸ですが、妊娠初期の重い先天性の疾患予防の印象が強いため、中期以降の重要性があまり理解されていない傾向があります。今回はそんな、妊娠中期における葉酸のメリットと、予防できる体の不調に関して紹介します。

妊娠中期はまだまだ子供が大きくなる時期

妊娠中期は初期の時に重要な臓器が作られて、筋肉や骨が発育していきます。また、実際に胎児にとっては必要な栄養分を吸収していく必要があります。加えて、体を成長させる時期でもあるのです。

ここで重要なのは、細胞分裂が妊娠初期よりも非常に多くなる点です。胎児の体が成長して行くわけですから、大きくなるごとに血液が必要になってきます。その為、妊娠中期には、初期の頃に比べて貧血で悩む方が増えるのです。

特に5ヶ月以降になると、実際に胎児が動き出したり、大きくなるため、一度の呼吸で効率よく酸素を取り入れたり栄養分を運んでいく必要があります。そのため、妊娠中期には初期よりもより一層、葉酸を摂取していくことが大切なのです。

巨赤芽球性貧血とは?

実際に妊婦がなる貧血と普通の女性がなる貧血と大きな違いがあることが知られています。妊婦でも鉄分が不足してなる通常の貧血とは違う原因で貧血になることも多く、鉄分を摂っていてもなってしまう貧血があります。

それは、巨赤芽球性貧血と言います。巨赤芽球性貧血を理解するには、赤血球の特徴を知っておくといいのです。通常の赤血球とは、大きさが7―8μmの大きさで、核は無く円に中心が潰れた形をしています。

わかりやすく言うと、アンパンの中心がちょっと潰れたような形をしていて、全体が赤い紅色の物体が赤血球の本来の形です。核が無いのは大きな意味があり、無いことによって結合した酸素や二酸化炭素、栄養分を運ぶ際にとても狭い毛細血管の隙間を通るために核がない構造となっています。

この赤血球のでき方は、骨髄の細胞が分裂し、赤血球の核がある状態で最初は形成され、最後に核が無くなって初めて血管内に血球が放出されます。最初から核のない細胞ではなくて、赤血球の元細胞を分化させ成長し、その過程で初めて核がなくなります。

巨赤芽球性貧血とは、赤血球が出来る過程の核がある状態の細胞が血液中に出てしまった事によって起こる貧血です。巨赤芽球は、まだ酸素の結合能を持っていないため、血液中に増えたとしても、疲労の回復や栄養分があるわけでは無いのです。

巨赤芽球性貧血は、妊娠中期以降に発生しやすい症状なのです。

巨赤芽球性貧血がどうして妊娠中期以降起こりやすいの?

巨赤芽球性貧血になる時の妊婦の体とはどのような状況なのか、その視点で考えてみると非常に理解がし易いため、まず状況を解説します。巨赤芽球性貧血の特徴は、体の血液中に血球事態が不足している状態になります。

体の血球生成の中で、巨赤芽球性貧血は、赤血球が足りないなら、途中の子供の細胞でも放出せざる負えない状態になっています。つまり、赤血球を創るために割り振られる、サイボ分裂に必要な栄養分が不足しているということです。

人間の体には、栄養分の割り振りがあって、人間の生命維持に関わる物から割り振る性質があります。その中で、妊婦の場合は胎児の命を守るため、細胞分裂が正常に助ける葉酸が割り振られてしまうのです。

その為、母体の中にある葉酸の量が減少してしまうので、結果、未熟な赤血球が血液中に放出されてしまうため、貧血の症状が現れます。血液の質が悪くなるので、胎児の生命維持や母体の不調を引き起こすので、ならないように予防することが大切なのです。

また貧血になることで、免疫や流産の原因になる冷え性にもなりやすくなります。その為、事前の予防が大きな重要になります。

巨赤芽球性貧血にならないための予防法

巨赤芽球性貧血は、葉酸とビタミン12が大幅に不足するとなる性質があります。その為、推奨されている目安量の葉酸を摂取しつつビタミン12を補っていくことが大きな予防法になります。巨赤芽球性貧血は普段の食事で防いでいくことが大切なのです。妊婦の場合の葉酸の摂取量が多いとされているのは、妊娠中期以降は胎児に割り振られる血液や、胎児自体が成長するために葉酸を多量に消費するので、葉酸を摂取していくことが大切になります。

また、もし貧血だと思ったら、自分の爪を確認してみてください、スプーンの様にくぼんでいたら鉄分性の貧血ですが、それが見当たらない場合は巨赤芽球性貧血の可能性が高いのです。それ以外は基本的に貧血の症状と類似しているため、注意が必要になります。

定期検診でも、息切れやだるさがある場合もしっかり伝えて、サプリや栄養面での助言を貰って対応することも大切です。

意識的に摂取していかないと摂取が大変とされている葉酸は妊娠中期になりやすい症状の予防にもなるので、積極的に摂取すべきなのです