黄体機能不全は最近の若い女性を中心に増えている病気で、女性の本来の子宮の機能が維持できない事が大きな関係を持っています。人間の女性の体の2つのホルモンの内のプロゲステロンの分泌が関係しています。今回は、そんな黄体機能不全の原因と対策を中心に紹介します。

プロゲステロンは妊娠に不可欠なホルモン

生理前の体の怠さや、むくみやすく、また食べたものを脂肪に替えやすいのがプロゲステロンです。その為、ダイエットや健康維持の特集の記事では、このプロゲステロンが分泌されている時期である黄体期はあまりいい印象を持たない方も多いのが現状です。

ですがプロゲステロンの本来の役割は、女性の子宮内膜を厚くする作用があります。つまり、子宮内膜が厚くすることで受精卵の着床を促し、胎児に栄養分を与える為に必要な子宮内膜の厚さの確保をしているのです。

その為、黄体ホルモンの量が減少すると黄体機能不全になってしまうと、必然的に妊娠をしにくい体になってしまうのです。

黄体機能不全の原因

黄体機能不全の原因は、ストレスによるホルモンバランスの乱れが大きな原因です。特に睡眠不足や強いストレスが働いてしまうと、人間のホルモンを分泌に関わる中枢が異常を引き起こし、プロゲステロンの分泌が格段に減少してしまうのです。

一番多いのは、睡眠不足であり、睡眠を司る中枢とホルモン分泌の指示を出す部位が似ているので、黄体機能不全の原因になってしまうのです。つまり、人間の体内時計が狂ってしまい、このタイミングでこれだけの量を分泌すべきと言った基準が壊れてしまうことで、黄体機能不全が発生してしまいます。

黄体機能不全はこうしたストレスによる影響が大きいのですが、幸いにも比較的自覚症状が出やすいのが大きなメリットです。

常日頃の体の管理で気づいた兆候を逃さないことも大切な対策になります。

黄体機能不全になった時出やすい初期症状

黄体機能不全は先程紹介したとおり、比較的体の異変がわかりやすいのが特徴です。以下の症状が出た場合は婦人科での検診をおすすめします。

  • 生理不順
  • 経血量減少
  • 生理前のPMS症状の緩和
  • 不正出血

この4つになります。最初の生理不順はプロゲステロンの量が少ないことで、本来の生理周期の記事ができなくなってしまうことで発生します。プロゲステロンが分泌中は子宮内膜の厚くなっている時期で、一定量のホルモンの量が減少すると、生理が発生します。ですが、黄体機能不全の場合は、この維持期間が短くなるので、基本的に生理周期が変化してしまうのです。

次に、プロゲステロンの量の減少によって、本来の子宮内膜の厚さがなくなってしまうので、血液量が減少します。ホルモン自体の量が変化しているので、必然的に量が減ってしまうのです。サイズが変わったという自覚症状が2ヶ月ある場合は注意が必要です。

このPMS症状の緩和ですが、PMSは個人差があるため、誰でもこれに気づくとは限りません。しかし、症状がある変化が分かる場合は非常に黄体機能不全とわかりやすい兆候です。エストロゲンの量は減少していないのに、プロゲステロンが減少している場合は、肌荒れやむくみ、イライラが緩和されます。この緩和の症状は一見良いように見えますが、体質が改善した訳では無いのに、変化することは病気以外だと更年期しかありません。生活習慣が
変わっていないのに症状がある場合は疑っても良いお初期症状です。

最後の不正出血ですが、基本的にプロゲステロンの分泌が続いている場合は、子宮内膜が厚くなっている時期であり子宮内膜が剥がれることはありません。ですが、黄体機能不全の場合はそれができなくなり、ホルモン量自体が減少してしまっています。その為、生理が来たと勘違いした体が、子宮内膜が剥がれてしまうので、このような初期症状が出ます。

黄体機能不全になった場合の対策

まずは、病院に行って他の婦人科系の病気があるかどうか調べることが大切です。不正出血がある場合は子宮内膜症や若年性更年期障害の可能性もあるので、問診と血液検査が基本になります。

もし、プロゲステロンの数値のみが正常値に比べて下がっている場合は、黄体機能不全と考えて良いのです。問診した後は、ホルモンバランスが乱れた原因を突き止めたり、数値が以上に低い場合は、プロゲステロンの注射による治療が行われるのが一般的です。

黄体機能不全は、本来のホルモンを創る機能が低下しているので、そのホルモンを作りやすい体の環境にするといった方法で漢方薬を使用することもあります。人間の血流や体温を適切に持ってくることで、ホルモンを作りやすい環境を手助けする効果もあります。

黄体機能不全の場合は、西洋医学の治療法や漢方による治療法もありますし、人間の生活リズムや食事によって改善することが出来る病気です。いろんな選択肢がありますが、ゆっくり着実に向き合っていくことが大切な病気です。