高齢出産は最近の初婚年齢の上昇に伴い非常に増えてきています。ですが、何故危険と呼ばれるのかその意味をわかっていない人は少なくないのが現状です。高齢出産とそのリスクの関係をわかりやすく解説します。

高齢出産の定義とは?

高齢出産とは初産が35歳以上の年齡で出産することです。よく間違われるのが、一定の年齡上で出産した場合の事を指すと勘違いする人がいますが、一回妊娠して35歳以上で出産することは高齢出産ではありません。

高齢出産は、年齡が上であるというだけではなくて、妊娠自体が初めてということも指します。どうして、他の出産と区別されるようになっているのか?同じ年齢でも、出産のリスクが非常に高いからです。

一度若い時に妊娠出産をしている場合は、基本的に、体が出産を経験しているので対応をしているのですが、高齢の場合は老化による体のダメージと、妊娠が未経験と言うことで様々な危険性があるため、区別されているのです。

妊娠は女性ホルモンも変化し、また免疫も下がり様々な体のバランスに変化が訪れます。その為、高齢出産はなるべくなら避けるべきなのです。

高齢出産のリスクー免疫力の低下―

高齢出産のリスクは基本的に、免疫力の低下です。妊娠すると人間の女性の免疫力は一時的に低下します。これは、妊娠をした時の女性の体の免疫が、胎児を敵と認識して攻撃をしないようにするために、必要としていることなのです。

胎児は、妊婦の体にとっては非常に大きな異物です。自分と全く同じ遺伝子で無いものが体内の中にいるわけなので、当然敵とみなします。ですが、胎児がいる以上敵とみなしてはいけないため、必然的に免疫を下げるのです。特に妊娠の初期は、胎児か敵か体の対応に時間がかかるため、一番下がります。

通常の女性の免疫の状態よりも下がるわけですから、基準になるのはその女性が持っている免疫力の強さです。ここで、20代と30代では明らかに免疫力が大きく異なります。20代の女性を100%とすると、30代の場合は80%ぐらいになるわけです。

その免疫から更に下がるので、高齢出産は妊娠中の妊婦の病気の危険性が高くなります。体調不調になるリスクが高くなることから、妊娠中の健康管理には非常に注意が必要なのです。

また、高齢出産の場合は、病気によって引き起こされる流産の危険性も非常に高くなるので注意が必要なのです。

高齢出産のリスク-染色体異常―

高齢出産のリスクで一番に上がるのが、染色体異常です。つまり、遺伝上の異常な胎児が生まれる確率が非常に高くなります。

25歳で1000人に一人のダウン症の発症率が、40代になると100人に一人の割合になります。これは、男性・女性とも同年齢の場合はより発生し易いのが特徴で、原因は男女とも年齢による、染色体の減数分裂が大きな原因になります。

老化すると卵子・精子の作られる機能が低下したせいで、染色体のエラーが発生しやすくなるのです。その為、必然的にダウン症の発症率が高くなります。また、知っておいて欲しいのは、この発生率は、下げることも可能で、葉酸の摂取と言った事で発生率を下げることも可能ですが、一番の要因は老化によるものなので注意が必要になります。

老化による危険性は非常に高い要因になります。また高齢出産の場合は、卵子から胎児になるまでの体の適応が出来ていないことも発生の原因になります。

妊娠の確率もかなり下がり40代の場合は、10%未満になります。自然妊娠の確率もかなり下がるだけではなくて妊娠をしたとしても、その胎児が障害を持つ可能性もかなり上がってしまいます。

その為、ダウン症の発生率が高いことは避けられないので、早い年齢の出産が望ましいとされているのはこのためです。

高齢出産の危険性―帝王切開・流産のリスクー

高齢出産の場合は、帝王切開や流産になる確率も上がります。自然分娩が出来ないことも多々あるのです。

これは、妊婦の体力の低下によって自然な分娩ができないという事も大きな関係をしています。帝王切開は主に母体が赤ちゃんの分娩が出来ないがために、人の手によって子宮を切って胎児を助けることを言います。

ただし、出産時に産道を通る事で、赤ちゃんは免疫に対する抵抗力を持つために、通らない帝王切開では基本的に病気になりやすくなります。生むのなら自然分娩が良いとされているのは正にこのことが関係しているのです。

骨盤の形上、分娩が困難と言う方もいますが、年齢が高くなって体力の低下によって陣痛の始まったときから、出産まで難産になるケースが高齢出産の場合は多く、結果帝王切開が多くなります。

また流産は、先程のダウン症のような症状が発生するような関係で、胎児が死んでしまったりすることも関係しています。その為、流産の発生の確率も上がってしまうのです。

流産や帝王切開と言ったリスクがあることを承知で高齢出産は気を配り、予防できる対策を取ることが大切なのです。