神経管閉鎖障害という病気は葉酸が密接な大きな関係を持っています。この病気の発生に葉酸といった特定の栄養分が関係していることはあまり知られておりません。適切な栄養分を摂取することがとても大切とされています。今回はこの神経管閉鎖障害という病気と葉酸を摂取する大切さを中心に紹介します。

そもそも神経管閉鎖障害とは?

神経管閉鎖障害という病気は、成人や幼少期の時には発生することがない病気です。この病気が発生するのは、胎児の時期に発生します。

人間の胎児は母体の栄養分を吸収し、細胞分裂を行って成長していきます。その時に、本来形成されるべき神経の組織の状態ではなくて、異常な神経組織を形成してしまう病気になります。

神経管とは胎児の5~7週の段階を指し、この部分が細胞分裂を繰り返すことによって、脳や神経組織に分裂します。この箇所の分裂の異常が脳に近い部分に発生した場合は、無脳症、神経系の脊椎付近に発生した場合は二分脊椎症になります。

神経管閉鎖障害の具体的な症状

神経管閉鎖障害の症状を詳しく紹介していきます。脊椎付近の異常が発生した場合は、二分脊椎症と呼ばれる病気になります。

二分脊椎症の症状は、人間の脊椎の神経線維は本来背骨の中に収まっていますが、二分脊椎症の場合は、この神経線維が外に出てしまう病気の事をいいます。

本来の脳からの信号が体の中の組織に行き渡らないため、大きな障害が発生します。人間の体の動かす信号が主に行き渡らないため、麻痺や排尿に関する障害が多く発生してしまうのです。

また軽度の小児の知能障害が出る場合もあり、大変な病気の一つになります。

無脳症の場合は、文字通り人間の脳が形成されない病気になります。この場合は、人間の生理的機能を維持したりする脳が無いことから、人間の母体なの中で胎児が育たないことも多く無事に出産できたとしても、その後の経過が非常に悪い胎児障害の一つになっています。

神経管閉鎖障害と葉酸の関係

実は神経管閉鎖障害と葉酸は最近の研究で非常に密接な関係があることが判りました。この大きな理由は、神経管閉鎖障害は神経の細胞の分裂によって未発達の状態によって発生します。

その為正常な細胞の分裂が盛んになることでこの病気を防ぐことができます。ここであらためて、葉酸の栄養分の特徴を振り返ると、葉酸は細胞分裂に使用される栄養分とされています。

つまり、葉酸は細胞分裂を助ける力があります。葉酸がないと細胞分裂をすることができないのです。葉酸は正常な組織を細胞分裂に必要なため、この病気は葉酸が不足によって発生する病気になります。

正常に細胞分裂を促進させることによって、神経管閉鎖障害の症状を改善することができます。神経管閉鎖障害の症状の改善には神経管が正常に発育する時期に葉酸を摂取することで病気の症状のリスクを減らすことができます。

正常な組織を育てると言った部分でも大切なことですが、この病気の発生のリスクを避ける推奨のためにも妊娠時のサプリの摂取が推奨されているのはこのためなのです。神経管閉鎖障害を防ぐためにも、葉酸は妊娠の初期の段階からの摂取が大切とされているのも、このような要因が大きな起因となっています。

神経管閉鎖障害を防ぐ葉酸の量とは?

神経管閉鎖障害を防ぐためには葉酸の摂取が大切といいましたが、ここで注意したいのは葉酸の量を摂取する場合はどのくらいの量を摂取したらいいのか?ということです。
葉酸の量ですが、基本的に一日の目安量を基準にサプリで補いつつ、食事で摂取する量で十分問題はありません。

一日の目安量と食事って、それで超えているのではと思う人もいますが、その心配はなく、一日の限度量を超えなければ問題がありません。

目安量は400μg、限度量は1000μgとされており、二倍量を摂取した場合でも健康には問題がありません。ですが、葉酸自体過剰摂取があると、体調を崩しやすい栄養分という事は危惧すべき部分です。

葉酸の過剰摂取は食欲不振や不眠症を発生します。これは胎児の発育に悪影響を及ぼします。その為摂取をする場合は、適量を守りつつ、母体の健康を守っていくことがとても大きなポイントになります。睡眠不足や食欲不振は、妊娠中の方にとってとても厄介な症状なので、適量は守ることが大切です。

また、合成葉酸という葉酸でも分子を一から創っている葉酸を摂取する場合は、神経管閉鎖障害を避けることはできますが、アトピー性皮膚炎の発症をあげるといった研究結果があります。その為、神経管閉鎖障害を防ぐための葉酸は基本的に、天然葉酸を抽出した物をサプリとして飲むことが大切です。

天然葉酸は植物や動物の中に入っている葉酸を抽出した物になります。その為健康へのリスクが限りなく少ないのが大きな特徴です。

神経管閉鎖障害を防ぐ数少ないビタミンを安全に摂取することも胎児の発育に大きな価値があるのです。